東電OL症候群(シンドローム)
佐野眞一 / 新潮社 / 2001/12/25
★★★
相変わらず鬱陶しいが仕方ない
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『東電OL殺人事件』の続編、後日談ということになる。前著の出版後、被告のゴビンダ・プラサド・マイナリは二審で逆転有罪判決を受けた。恐ろしい話である。
『東電OL殺人事件』はかなり鬱陶しい本で、同じ著者の『だれが「本」を殺すのか』はもっと鬱陶しい本だったが、本書は驚くべきことにこの2冊を上回る鬱陶しさだった。ファラ・フォーセット似の『ロサンゼルス・タイムズ』記者のインタビューを受けた経緯を描いている第三部第二章(183ページ)あたりは、活字になっていることが信じられないぐらいのおぞましさだ。
とは言え、この事件を扱っている本は他に見あたらないので、これを読むしかないのである。新しい内容はなくてもいいから、誰かまっとうな書き手がちゃんとした本を書いてくれないものか。そうしないと、後世の人はこの事件を論じるときに、この2冊を参照せざるをえなくなる。
2002/3/25