お医者さんの罪な話、患者さんの笑えぬ話
ぼくが診察室で言いにくかったこと
永井明 / 青春出版社 / 97/10/20
★★★
一般人向けの啓蒙書
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一般人を対象に、医者にかかるときに持っておいた方がよい背景知識を提供しようとする啓蒙書。
この人の基本的な姿勢には共感できるのだが、いつも何かが足りないと思っていた。この本を読んで、それは「啓蒙書に必要な文体」というものなんではないかと思った。まあ日本によくある普通の啓蒙書の文体なのだけれども、やっぱり医療というハードな、しかも読者にとって切実な分野には適していないのではないかと思う。
それは、「医者をやめた人」という著者独特の立場ともからみあって、難しい問題になっている。現役の医者がこれを書いたらどうなるか、まったくの素人がこれを書いたらどうなるかと考えた場合、特に永井明については、この文体が何か無責任な感じを与えるのだ。説明しにくいのだけれども。
1998/8/30