殺人課刑事
Detective
アーサー・ヘイリー / 新潮社 / 98/09/30
★★★
古いのだが、ちゃんとしているなあと思う
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なんとアーサー・ヘイリーが7年ぶりに書いたとのこと。ロバート・ラドラムと同様に、心臓手術を受けての復帰作である。
実のところ、ヘイリーは『マネー・チェンジャー』や『ニュースキャスター』などの頃からすでに古かったと思う。今回のこの警察小説は、特に高速に進歩している分野であるだけに、非常に厳しいものがある。筋立ても小道具も陳腐だし、何よりも登場人物がヘイリー独特の平板な感じを与える。警察官のグループを描く警察小説でこれは致命的だ。
それにもかかわらず、これを楽しんで読めたことは事実だ。なんというか、叙事詩的スタイルの強みとでもいうべきか。
主人公は元カトリックの神父だった警察官。黙示録をネタにした連続殺人の手がかりを見破る。宗教としてのカトリックに対する批判がちょくちょく出てくるけれども、なんともつらいものがある。転び神父であるということがストーリーにそれほどうまく絡まない。
1998/10/6