墜落遺体
御巣高山の日航機123便
飯塚訓 / 講談社 / 98/06/24
★★
どうにも意義の把握しがたい本
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著者は日航機123便の墜落事故のとき、群馬県高崎署で刑事官だった人物。身元確認班の班長になった。そのときの経験を書いた本。
どうにも全体として、この本の意義がわからない。
この本を読んでわかることといえば。日本でこの手の事故が起こると、所轄の警察が遺体の処理を行う。中央から誰かが派遣されてくるということはないし、マニュアルもないので、処理は行き当りばったりに行われる。処理にあたる医者についても専門家はおらず、行き当りばったりに人集めが行われる。とうぜん、もろもろの業務は冷静さを失った状態で行われる。全体としてそこそこうまくいったのは僥倖である。
別に著者がこのような事態を批判しているわけでもない。このような立場にいた人がこういう態度でいる限り、今後も同じことが繰り返されるのだろう、という感想。
細かい点についての記憶は、墓まで持っていったほうがよかった、としかいえない。
1998/10/19