疑惑
The Deception
バリー・リード / 早川書房 / 99/01/30
★★★
かなりしんどい
![]()
前作の『起訴』に登場した弁護士ダン・シェリダンが再登場するリーガル・サスペンス。医療過誤訴訟もの。
デビュー作の『評決』は、まだこのリーガル・サスペンスという分野が確立していない頃に書かれたもので、それなりに衝撃的だったのだが。この分野の進歩は著しく、この『疑惑』を読んでいるとバリー・リードが完全に置いていかれてしまったという感じが強烈にする。
法廷でのトリック、弁護士の職業倫理、弁護士の個人生活、などなどの定石は押さえているのだが、どこに焦点が合っているのかがわからず、全体としてぼやけてしまった。特に弁護士ものとしては法廷外の活動が華々しすぎる。
1999/2/23