23段階の闇
23 Shades of Black
K・j・a・ウィシュニア / 早川書房 / 99/11/30
★★★
今後に期待か
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これは著者のデビュー作。エクアドルからの移民で、NYPDの巡査をしている女性、フィラミーナ(フィル)・バスカーセラを主人公とするシリーズの1作目。そういうかなりマイナーな立場にいる主人公のワイズ・クラックに特徴があるが、それ以外の点では非現実的で平凡なハードボイルド小説。
著者がユダヤ系の男性であるという点に、売れ線狙いといういたましさを感じさせるが(最近では聾者の女性を主人公に据えた『死体は訴える』が鬱陶しかった)、いつまでもこのマイノリティねたで話を続けることはできないだろうから、今後どこかでブレークスルーがあるかもしれない。ちなみに、主人公の減らず口は決して面白くないわけではなく、目のつけどころはそうとう良かったと思う。でもミステリ小説としてのできがよくないし、「目のつけどころの良さ」だけで書かれ、マーケティングされるハードボイルド小説にはもううんざりなので。
1999/12/13