子どもの声が低くなる!
現代ニッポン音楽事情
服部公一 / 筑摩書房 / 99/12/20
★★★
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そのタイトルから、声について面白い議論をしているのかと思ったら、音楽一般に関する軽いエッセイ集のようなものだった。声一般については『声と日本人』が面白かった。
ちなみに、日本の子どもの声は20年ぐらい前から低くなってきているというのが教育の現場での実感だそうだ。そのために、それ以前の子どもの音域を考慮して作曲されている童謡などが歌いにくくなっているという実際的な問題が生じているらしい。このような変化が生じたのは、単純に心理的な要因によるものだと著者は述べている。要するに、高い声の方がかわいいとする社会的圧力が減ったということ。日常的な実感としてはそうでもない気がするんだが。
その他、日本における合唱の流行、バイオリンのスズキ・メソッドの不当な軽視、西洋音楽の定着、のど自慢に関する内幕もの的なエピソード、音楽教育に関する提言などなど。
1999/12/24