私の嫌いな10の言葉
中島義道 / 新潮社 / 00/08/30
★★
本性が出てしまったか
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いったいどこまで行くんだろうかという関心を持って、中島義道の本はずいぶんと読んできたのだが、本書ではついに本性が明らかになってしまったように思う。これはカミング・アウトと呼ぶべき事態なのかもしれないが。
その本性とは、社会的な地位を確立した人の傲慢さだ。204ページの「社会的成功者の傲慢」と題された節で、NHKテレビの番組に登場した在日韓国人の女性評論家、予備校の教師、女装の歌手の3人について、最後の1人(美輪明宏)以外の2人の言葉が出演者の若者たちにまったく届いていなかったという旨を書いているのだが、著者は明らかにその届かなかった2人の方に入っているんである。さすがに、本人はそのことをわかっていて一連の本を出しているんだと思うけどね。
今後この人は、(本書でも取り上げられている)加藤諦三にいっそう酷似するようになっていくだろう。まことに恐ろしい罠である。
2000/10/7