幽霊と未亡人
Ghost and Mrs. Muir, The
Joseph L. Mankiewicz / Gene Tierney,Rex Harrison,George Sanders,Natalie Wood / 1947
★★★★★
ロマンスの傑作の1つ
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『明日は来らず』以来の古い映画を取り上げる。20年ぶりぐらいに再見した。ジョセフ・L・マンキウィッツの1947年の作品で、監督としては4作目にあたるから、まだキャリアのごく初期の段階である。音楽をバーナード・ハーマンが担当しているが、これもごく初期の頃。しかしバーナード・ハーマン以外のなにものでもない。脚本はフィリップ・ダン。
舞台は20世紀の初めの頃と思われる英国。未亡人のジーン・ティアニーがロンドンから海辺の町ホワイトクリフの一軒家に引っ越す。その家には幽霊となっている元船長レックス・ハリソンが住み着いていて、この2人の間のダイアローグを中心として映画が進んでいく。両人の間の感情のダイナミズムは、良く練られた脚本というものがあった時代の産物。泣けるラスト・シーン。
私は1940年代のハリウッド女優の中でジーン・ティアニーが一番といってもいいほど好きなのだが、この『幽霊と未亡人』はルービッチの『天国は待ってくれる』とともに、彼女を好きになるきっかけとなった映画だった。関係ないが、エリザベス・テイラーを好きになったのは『ジャイアンツ』と『愛情の花咲く樹』で、これらに共通するのは、いずれも長いスパンの時期を扱っていて、主演女優が老け役をやるという要素である。我ながら単純だとは思うが、こういうのに弱いのだ。こういう構成のハリウッド映画はほとんどなくなってしまった。
なお、この映画ではナタリー・ウッドが子役として出ている。
1999/12/22