シビル・アクション
A Civil Action
Steven Zaillian / John Travolta,Robert Duvall,Tony Shalhoub,William H. Macy,John Lithgow,Kathleen Quinlan / 1998
★★★
ちょっと退屈か
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名作『ボビー・フィッシャーを探して』のスティーヴン・ザイリアンの第2回監督作品。原作はノンフィクションの『シビル・アクション』である。
『ボビー・フィッシャーを探して』は非常に良い映画だったし、原作も興味深い話だったので期待していたのだが、期待が大きくなりすぎていたのか、ちょっと拍子抜けした。法廷でのドラマチックな展開がまったくない弁護士ものという面白いテーマだし、全体的に非常にていねいに作られており、美しい場面がいくつもある。これがスティーヴン・ザイリアンであるということを知らずに、また原作を読まずに見ていたら狂喜乱舞していたかもしれない。
主人公の弁護士を演じるのはジョン・トラヴォルタ(『将軍の娘/エリザベス・キャンベル』、『マッド・シティ』、『シン・レッド・ライン』、『パーフェクト・カップル』)。この映画の中で一番弱い環が、この主人公だったように思う。これは、「金儲け優先の弁護士が人道主義に目覚めてしまったために破滅する」という話ではなく、「自分では冷静なつもりだったのに、いつのまにかプロジェクトの泥沼に引きずり込まれていた」という話なのだが、その泥沼に引きずり込まれるプロセスが十分に脚本上練られておらず、トラヴォルタもどうすればいいのかわからなかったという可能性がある。しかし、上に紹介した映画のなかでは『パーフェクト・カップル』に続く名演だろう。
財務担当者を演じるウィリアム・H・メイシー(『カラー・オブ・ハート』、『サイコ』)が非常に良い。この映画で一番美味しい役どころで、見せ場もいくつかあり、それをきっちりとこなしている。水質汚染のために子供を失った母親の役はキャスリーン・クインラン(『キャメロット・ガーデンの少女』、『マイ・ジャイアント』、『ブレーキ・ダウン』)。役柄からして溌剌とした美女であってはいけないのだが、この映画ではちょっと老けて荒みすぎ。この映画に少しばかり敵意を抱いてしまったのは、このせいかもしれない。
その他、ロバート・デュヴァルやジョン・リスゴーなど、俳優の選び方は渋いし、1つ1つの画面はしっかりとしている。こうやって感想を書きながら思い出していると、とてもいい映画だったような気がしてくるのだが、キャスリーン・クインランの扱いがあまりにもひどいということで3点。
2000/9/26