ラブ・オブ・ザ・ゲーム
For Love of the Game
Sam Raimi / Kevin Costner,Kelly Preston,John C. Reilly / 1999
★★
脚本は良いが、ちょっと鈍重か
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サム・ライミの『シンプル・プラン』に続く一般映画。引退間近の野球投手の最後(になると思われる)の試合のシーンを軸に、恋人との行きちがいなどの過去のエピソードを挟んでいく巧妙な構成である。
主役はケヴィン・コスナー(『メッセージ・イン・ア・ボトル』、『ポストマン』)で、「絶頂期を過ぎた野球選手の悲哀」をよく演じているとはいうものの、ちょっと計算しすぎという感じで気持ち悪い部分も少なくはない。これよりも『ティン・カップ』(1996)あたりのどうしようもない役柄の方が、彼にはよく合っていると思う。問題なのはケリー・プレストン(『ジャック・フロスト』、『噛む女』、『ナッシング・トゥ・ルーズ』、『恋におぼれて』)。私はこの人がどちらかといえば好きなのだが、この手の映画のヒロインにはどう考えても似つかわしくない。その似つかわしくなさが、この映画の恋愛物語にリアリティを与えるという仕掛けなのだろうと思うが、逆に、え〜「ドジな眼鏡の女の子が王子様に出会いました」という類型のなかで、その女の子のどこに魅力があるのかがよくわからないという罠にはまってしまったようにも思う。
野球映画として面白かったかというと、まあたとえば『ナチュラル』と比べるとずいぶんと格は落ちる。でも、ケヴィン・コスナーの野球シーンでの頑張りは称えるべきなんだろう。娘役のジーナ・マローンは、『グッドナイト・ムーン』の子役。存在感のある人で、今後注目。捕手役のジョン・C・ライリー(『25年目のキス』、『シン・レッド・ライン』、『ナイトウォッチ』)は超はまり役。「捕手役」にこれほどぴったりの人はなかなかいない。
2000/10/4