007/ワールド・イズ・ノット・イナフ
The World in not Enough
Michael Apted / Pierce Brosnan,Sophie Marceau,Robert Carlyle,Denise Richards / 1999
★★
魅力に欠ける
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ジェームズ・ボンド・シリーズの19作目。ピアーズ・ブロスナンでは3作目。前作は『トゥモロー・ネバー・ダイ』。監督はマイケル・アプテッドで、そこそこ(あくまで「そこそこ」)信頼の置ける人ではあるんだが、やっぱり厳しい。
この映画を見て、『トゥモロー・ネバー・ダイ』にミシェール・ヨーが出ていたことが、どれほど映画を救っていたのかということに改めて気づいた。今回のボンド・ガールはデニース・リチャーズ(『ワイルドシングス』)とソフィー・マルソーだが、特にアクション・シーンに関与することの多いデニース・リチャーズの身のこなしの鈍さに苛立ちを感じる。『トゥモロー・ネバー・ダイ』から、ミシェール・ヨーを主人公にした新シリーズを派生させた方がどれほどマシかわからない。
デニース・リチャーズは、その魅力を活かすチャンスを与えられないまま終わった。少し期待していただけに残念。特にクライマックスの潜水艦のシーンでは、薄着の彼女が水びたしになるということから、ある種のショットを期待するのがとうぜんの成り行きだと思うが、そういうものはなかった。一方、ソフィー・マルソーの方は、旬を過ぎて安売り中ということなのか、やたらにそういうショットが多い。このあたりの浅はかな「微調整」の感じが明々白々なので、『トゥモロー・ネバー・ダイ』の清潔さが懐かしく感じられる。実際、この映画を見て『トゥモロー・ネバー・ダイ』の評価を格上げしたくなったぐらいだ。
悪役はロバート・カーライル(『フル・モンティ』)。それにしても、人を誘拐・幽閉しておいて、その人のポケットの中のGPSデバイスを取り上げなかったというのは、映画史上5本の指に入る大失態かもしれない。あの調子だと、ポケットに携帯電話が入っていても取り上げていなかった可能性がある。
2000/10/16