バニラ・フォグ
Simply Irresistible
Mark Tarlov / Sarah Michelle Gellar,Sean Patrick Flanery,Larry Gilliard Jr / 1999
★★
ひどいが、たしかに可愛い
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監督のマーク・ターロフはプロデューサー出身で、監督はこれが初めて。他人を感動させてしまう料理を作れるという魔法を身に着けた女の子が意中の男性を仕留めるという少女マンガそのものの破綻したストーリーが、何の工夫もなく描かれる失敗作である。
女の子を演じるのはサラ・ミシェル・ゲラー(『クルーエル・インテンションズ』、『ラスト・サマー』、『スクリーム2』)。この映画での彼女はたしかに可愛い。彼女を可愛く見せるということだけが目的だとすれば、この映画は確実に成功している。もうちょっとまともに作られていたら、もっと良かったのだが。出演作品に恵まれない不幸な人だ。男性を演じるのは、ショーン・パトリック・フラナリー。TVシリーズの『インディ・ジョーンズ/若き日の大冒険』でインディ・ジョーンズを演じていた人だが、あまりにも脚本がバカなので、それに応じてこの人もバカに見え、なぜサラ・ミシェル・ゲラーが彼にこだわるのかがまったくわからない状態になっている。それを言ったら、なぜサラ・ミシェル・ゲラーが最初からコンプレックスを抱いているのかもわからないんだが。
サラ・ミシェル・ゲラーの助手をやっている黒人、ラリー・ギリアードJr(『N.Y.殺人捜査線』、『ウォーターボーイ』、『野獣教師2』)は、非常に安定している。小粒ではあるけれども、将来は準主役に近い地位まで昇りつめるような気がする。
なお、主役2人が踊るシーンで、『踊るニュウ・ヨーク』"Broadway Melody of 1940"のフレッド・アステアとエレノア・パウエルのダンス・シーンのパクリがある(オマージュを捧げるというのか、こういうのは)。「冒涜」という感じの方が強いんだが。
2000/10/20