ミルク・マネー
Milk Money
Richard Benjamin / Melanie Griffith,Ed Harris,Michael Patrick Carter,Malcolm McDowell,Anne Heche / 1994
★★
脚本が良くない
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リチャード・ベンジャミンの落ち穂拾いのつもりで見た。
娼婦のメラニー・グリフィスと学校教師のエド・ハリスが主人公のロマンチック・コメディ。1本の映画にさまざまな要素を詰め込みすぎて破綻した失敗作ということになるだろう。それぞれの要素は、うまくやればいい感じになるかもしれないという感触はあるのだが、各要素にかけられる時間が不足しているというだけでなく、いくつかの要素の間にコンパチビリティがない。
エド・ハリスは1980年代は良かったのに、90年代に入って急速にダメになった。本作は、彼の「冷徹な心を持つ男」と「温和で善良な男」の2パターンしかないレパートリーのうちの後者。その息子を演じるマイケル・パトリック・カーターは気持ち悪いハリウッド子役演技。メラニー・グリフィスはこの時点で37歳。この人も90年代に入ってあまりよくないが、本作は比較的良い方だ。
そのようにメインのプロットが壊滅しているなかで、子役たちが(マイケル・パトリック・カーターを除いて)良い。これはやっぱりリチャード・ベンジャミンの腕ということだ。そして最大の注目点は、前半ではケイシー・シーマツコ、後半ではマルコム・マクダウエルの情婦を演じているアン・ヘッシュである。彼女にとって本作はキャリアの初期の出演作で、珍しく髪が黒い(後には金髪で通すようになる。1996年の『スリーウイメン/この壁が話せたら』ではすでに金髪になっていたと思う)。私は主人公格を演じているアン・ヘッシュはことごとく嫌いなのだが(それだけでなく、映画自体の出来も悪いものばかりだと思う。『6デイズ7ナイツ』、『サイコ』、『ボルケーノ』、『ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ』など)、本作や『ラストサマー』のような出演時間の短い奇矯な役では、実に強烈な印象を残す。この全体的に細かくカットを割っている映画で、映っているカットが30〜40ぐらいしかないチョイ役なのだが、その1つ1つがいいんである。
2001/4/25