ザ・ウォッチャー
Watcher,The
Joe Charbanic / James Spader,Marisa Tomei,Keanu Reeves / 2000
★★
ひどい
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監督のジョー・チャーバニックはこれがデビュー作。MTV出身らしいが、そのタイプに典型的な、ダサい映像操作を多用する映画だった。
連続殺人犯のキアヌ・リーヴスが元FBI捜査官のジェームズ・スペイダーに執着し、挑戦としての予告殺人を行う。ジェームズ・スペイダーがかかっている精神科医にマリサ・トメイ。顔が太りぎみで化粧の乗りが悪いのだが、これは照明の当て方がダメなのだと思われる。この人が歳を食ってきているのはたしかだが、たとえば同年公開の『ハート・オブ・ウーマン』では正統的な撮り方でちゃんと美しいのだから、本作のように監督の好みで妙な光を当てるのは失礼である。
本作では主演のジェームズ・スペイダーが、自分が背負った罪の重みに苦しむ捜査官を熱演しているが、話がバカなので空回り。明らかに手抜きをしている感じのキアヌ・リーヴスの存在感をむしろ再確認した。最近の主演作品の『リプレイスメント』や『ディアボロス/悪魔の扉』などと比べると、変にリキの入った演技がないだけかっこよく見える。これは『スピード』などで彼が見せた魅力と共通している。不思議なのは、「連続殺人犯が好青年ぶりを利用して次々と女を毒牙にかける」という設定ではないこと。留守時に侵入するごく当たり前の手法で、キアヌ・リーヴスである必然性がまったくない。
2001/9/15