ローラーボール
Rollerball
John McTiernan / Chris Klein,Jean Reno,LL Cool J,Rebecca Romijn-Stamos,Oleg Taktarov / 2002
★
こりゃひどい
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ジョン・マクティアナン監督作品。ノーマン・ジュイソンが監督した、1975年の同タイトルの作品のリメイクということになる(ノーマン・ジュイソンは本作の製作に絡んでいるようだ)。オリジナルの作品は、60〜70年代の「暗い近未来SF」のバイオレンス版で、当時としてはインパクトがあったのである。ここのところは強調しておきたい。
ほぼ30年後のリメイクである本作は、「近未来SF」じゃなくて、同時代という設定であってもおかしくなくなっている。唯一の問題は、いまの時代にこんなルールのわからないスポーツが、こんなにバカな経営者によって運営され、こんなに下手なTV中継がなされていたら、すぐに破産するだろうということだ。実際、経営者のジャン・レノ(ロシア人という設定)はTV放映権の売り込みに苦労しているんだが、たぶんコンペティターはNBAやMLBやNFLやNHLなんだろうな、そしてそれらの方がずっと面白いんだろうなと思わせるリアリティが、このローラーボールという競技にはある。派手な反則攻撃で視聴率を稼ごうとする前に、ルールを整備し、各チームにチアリーダーとマスコットを持たせ、ハーフタイム・ショウを充実させ、何よりも、ペプシやナイキとタイアップしろ、と言いたくなってしまう。
そういうわけで、クリス・クラインが立ち向かう敵は「巨大」ではなく、地方を巡業しているプロレス団体の親玉級なのである。60〜70年代の「暗い近未来SF」はある意味で楽天的だったと言わざるをえない。
ジョン・マクティアナンは、「お勧め映画、第3回、80年代アメリカ映画篇」に書いているように、私にとっては80年代を代表する映画作家の1人だったんだが、完全にトチ狂っているようだ。「何がかっこいいのか」ということに関する感性がすり減ったとしか思えない。ヒロインのレベッカ・ロマイン―ステイマスは、『X-メン』で"Mystique"を演じていた人。
2002/5/23