絶体×絶命
Desperate Measures
Barbet Schroeder / Michael Keaton,Andy Garcia,Marcia Gay Harden / 1998
★★
発想はいいんだけど、実現できなかったということか
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バーベット・シュローダーは、『バーフライ』、『ルームメイト』、『判決前夜』などの人。こうやって並べて見ると、真面目でそこそこ凝りながらもどこか抜けているという感じがするが、この『絶体×絶命』もそんな感じ。サンフランシスコ警察の刑事、アンディ・ガルシアが、白血病にかかった息子のために、刑務所に入っている殺人鬼のマイケル・キートンを病院に連れ出すのだが、逃亡される。
知能の高い殺人狂という役柄を演じるマイケル・キートンはたしかに頑張ってはいるのだが、映画がもたつくにつれて、こいつは果たしてそんなに言うほど頭が良くないんじゃないか、冷酷ではないんじゃないかという疑いが生じてくる。アンディ・ガルシアは単純に力不足という感じ。刑事の役を若い頃のアル・パチーノがやっていたら、もっと切羽詰まった映画になっていただろうと思うと、アンディ・ガルシアに欠けているのがその切迫感であることがはっきりとわかる。
殺人鬼にケヴィン・スペイシー、刑事にブラッド・ピットという配役で「ない」こと(ちなみにこれは『セブン』での組み合わせだが)が、こういう単純な映画には致命的だった。逆に、上記の組み合わせで複雑なことをやろうとすると見るに耐えなくなる、というのが『セブン』の教訓であったわけなんだが。
1999/11/10