ザ・ソプラノズ
Sopranos, The
David Chase / James Gandolfini,Lorraine Bracco / 1999
★★★
面白いが、今後どうなるか
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HBOの1時間枠のTVシリーズ。今回は、1999年に始まった第1シーズンの1〜4話までを見た。日本でのTV放映時には「哀愁のマフィア」、DVD化の際には「2つのファミリーを持つ男」という副題が付けられている。
ジェームズ・ガンドルフィーニ演じるマフィアの大物が、不安神経症(panic attack)になって、ロレイン・ブラッコ演じる精神科医のもとに通う。いじわるバアサンという感じの母、心が離れてしまった妻、言うことをきかないティーンエージャーの娘、そしてこれから社会の厳しさに直面しようとしている息子を家族として抱える家長としての悩み、そして仕事上は中間管理職の悩みを抱えている中年男の危機を描くシチューエーション・コメディ。『アナライズ・ミー』と似た設定だけれども、こちらの方ははるかに落ち着いた、大人のコメディである。製作年は同じなので、着想は独立に行われたのかもしれない。
最初の4話しか見た限りでは、かなり質が高い。今後どういう展開がありうるのか、発想の面白さを越えた部分でどのような勝負ができるのか不安ではあるけれども、滑り出しは快調だ。
『ザ・メキシカン』におけるジェームズ・ガンドルフィーニのキャラクター設定は、このシリーズで確立されたイメージをベースにしている。怖そうな顔で、実際怖いが、センシティブで傷つきやすい内面を備えた中年男である。その他の登場人物たちもじっくりと描き込まれていて、それぞれに対応する立場にいる人も共感できるように作られている(と思う)。たとえば、思春期の娘と、これから思春期を迎えようとしている息子の描き方は、その年代の子供が見ても十分に納得できるだろう(ただし、シリーズ内で描かれている暴力は、アメリカ人にとっては、子供に見せられるものではなさそうだ)。
2002/10/10
第1シーズンを最後まで見た。「発想の面白さを越えた部分でどのような勝負ができるのか」という危惧が当たってしまい、最初に設定したテーマの中でひたすら同じことを繰り返しているように見えた。演出も、このシリーズの安定した「ユーモア感覚」に頼り切ってしまっており、まったく冒険がない。
当初は★4つにしていたが、★3つにダウングレードすることにした。
2003/01/22